俳句

徒然なるままに俳句を作りました

天竺葵さん作成のフラッシュ俳句目次



凍てついた 湖面に青き 尾根の陰        フォト俳句         
 摩周湖は より静かなり 凍てつきて
  木洩れ日に 色取り戻す 冬木立

流氷に 影を落として カモメ飛ぶ        フォト俳句
芋虫や 暑さが味方し 生き延びて        フラッシュ俳句
 蛹まで 待つ気にさせる 縞模様

見上げてる 君の瞳に 花火咲き         フラッシュ俳句

ほおずきや 緑葉の中 赤く燃え         フラッシュ俳句 
 ほおずきを 鳴らした姉や 迎火に

ひまわりや 顔一杯の 青い空          フラッシュ俳句

藪っ蚊の かゆみも楽し 村祭り         フラッシュ俳句

我が情念 花火となって 空に消ゆ        フラッシュ俳句
 我が想い 夜空の花火 燃えて消え

蝉までが 殻を脱ぎ去る この暑さ        フラッシュ俳句

コスモスの 一輪咲きて 夏もゆき        フラッシュ俳句
 台風や 揺れるコスモス 健気にも
  朝顔が 咲いて見つけた 朝の月    

原爆忌 雨頬つたう マリア像          フラッシュ俳句

背リックと 子供の声や 盆電車         フラッシュ俳句
 満員の 電車懐かし お盆時

赤とんぼ 飛び立つ気配 羽根ひそめ       フラッシュ俳句
 一休み 我が影にとまる とんぼ見え

月明かり やや気味悪し 影法師         フラッシュ俳句         
 満月の 揺れを待って 飲むグラス
  満月に 星は控えて 影ひそめ
   照り映えた 池の満月 鯉ゆらす
    天の川 指す孫の手や 黒き影      フラッシュ俳句
   
弓なりに ススキのブランコ 藪すずめ      フラッシュ俳句
 小雀に 頭が下がる すすきの穂
  小雀の 重きに耐えて 垂れすすき
   枯れススキ 騒いで集う 群れすずめ

日焼け顔 メガホンの波 甲子園         フラッシュ俳句
 栄光が 汗と泥との 高球児 
  熱戦の 甲子園の空 雲高し
   泥の手で ユニホーム脱ぎ 夏去りぬ
    負けたとて 笑顔で握手 甲子園

台風も 痛し痒しの 水不足           フラッシュ俳句
 土用波 無理して今日も 水の事故
   
イガを割り 生まれた二つの 粒光る       フラッシュ俳句
 艶やかに 緑のイガから 栗覗く
         
秋風に 光る波間や 魚釣り           フラッシュ俳句
 赤いウキ 波の煌き 秋の風

天高し 堤防に座り 垂れる糸          フラッシュ俳句
 巻雲や 堤防に座し 魚釣り
  堤防に 座して魚釣り 秋の風

川面を かすめる水鳥 影揺らす         フラッシュ俳句
 飛び立った 鳥の影やら 散る落ち葉

氷雨降り 身体丸める 水辺鳥          フラッシュ俳句
   
灯篭に 積もる落ち葉は 黄金色         フラッシュ俳句
 黄色葉の 中に鮮やか 赤鳥居
  狛犬の 開いた口にも 紅葉の葉

七五三 馬子にも衣装と 皆笑い         フラッシュ俳句

ほら綺麗 かざす手冷たき 梅の花        
  紅梅の 花にボタンの 雪が降り       フラッシュ俳句 

立春や 路地に散らばる 鬼の豆         フラッシュ俳句
紅椿 蕾もまだまだ ちじこまり         フラッシュ俳句
 椿にも 春か蕾も 紅をつけ
  椿にも 紅つけ春を 待つ蕾
   出番かな 椿の蕾も 紅をつけ

木漏れ日に 赤きつつじは 更に燃え       フラッシュ俳句
 雪洞の 夢をいざなう はなみずき   

薄紙に 色つけて舞う 花菖蒲          フラッシュ俳句