ぐるっと九州一周のたび/1

ゴールデンウイークの前の行楽地の閑散時を狙って九州一周の旅に参加しました、未だ肌寒い九州は熊本より南は始めてで、特に父の生活記に出てくる鹿児島、鹿屋の方は一度は行ってみたい憧れの土地でした。


九州の駆け巡りの記録

宮崎・青島(鬼の洗板)
  旅の朝は早かった私達は始発の電車で家を出て羽田に向かった満席の飛行機の中で寝不足を取り 戻して着いた宮崎空港は明るい南国の光に満ちていた この新しい空港は山の中に作られてまだ周りには田んぼが見られる山の中であった、 宮崎の街は賑やかで巨人軍がキャンプする所でも有名である。  まず我々43名の一行は有名な「鬼の洗濯板」として名高い青島に向かった、これは堀切峠から 見た鬼の洗濯板の景色で陽光に映えてとても綺麗だった。 ここで一番有名なのは青島で中央に神社があり周りを鬼の洗濯板で囲まれた海に突き出た半島だが満 潮時は橋でないと渡れない、ガイドの話しでは昨日のツアーのお客様は強風の為島に渡れなかったらしい。  砂と岩の出来た鬼の洗濯板は遠くから見ると洗濯板だが近くで見ると様々な岩の侵食の模様が 見られる、長年の波の浸食の威力は凄いこの様な様々な穴だらけの瘤も見られるし平らな面にも 綺麗な模様が見られる兎も角様々な形を出しているので探せば色々面白い物もあると思う、これなんか 髑髏のような感じさえする、この様に規則正しい石垣のような模様 もある。 海彦、山彦伝説の青島の周りはこの様な周遊遊歩道があり一周するのに約10分掛かるが色々な 侵食の光と影の妙を見られるので時間を作り周るのが賢明である。  中央にある青島神社は綺麗な朱色が緑に映える神社その奥に元宮と呼ばれる所までジャングル のような木のトンネルを通って行く事が出来る、昔は一般人はここまで来れなかったらしい。  この島への渡る橋の袂にひっそりと熱帯植物園があるが青島の人気に押されて人影は見られない、 入園は無料だが温室に入るには料金が掛かる、花の咲き乱れた広場 の中に面白いドルフィンの形 をかたどったデザインカットされた木が面白い。
桜島・鹿児島
 次ぎに向かったのは桜島だった、ここは大正3年の大噴火で20億トンの溶岩が時速20kmで流れ出し 大隈半島と溶岩ででつながってしまった丁度浅間の鬼押し出しと同じ風景が展開するが、ここでは 松が間に生えておりその成長の度合いで何時頃の噴火か判る。  鹿児島へ行くフェリーはこの桜島港から頻繁に出ている、二階建てのフェリーは上にも車の入り口 があって沢山収容出来る、僅か15分位の近さの鹿児島港へ向かう、父の絵日記で何度と無く見ていた 桜島の噴煙の景色に出会いしばし感動に浸っているうちにフェリーは鹿児島港についた。  この鹿児島の町は桜島の噴火の火山灰で何回も被害を受けている、これは何だと思いますか? これはプールに火山灰よけのシートを張る為の枠組みなのだ、又、ここは西郷隆盛のゆかりの地で あり至る所に関係する物が見られる、ここは西郷隆盛が最後に閉じこもっていた洞窟が記念に 残されており、街の石垣には西南戦争の銃弾跡が痛々しく残っている。  バスは更に南下し、今夜の宿である指宿温泉に向かう途中に大きな日石の石油貯蔵庫が海岸に並んで いた、ここには直径100mもあるような巨大な石油貯蔵庫が57個もあり735万キロリットル もの石油が貯蔵されていて壮観である、しかしこれでも日本の消費量の3日分しかならないと云う。
池田湖
 途中時間があったので薩摩富士が綺麗に望める池田湖に立ち寄った、池田湖と言っても馴染 みは無いがネッシーならぬイッシーの目撃証言がある湖である、ここは水深が深く236mもある ので生存説かあるのだ、目撃模型のユーモラスなスタイルが可愛い、この湖には天然記念物の大うなぎ が生息している、写真は巧く撮れなかったが兎も角太くて大きくてじっとしていて不気味であった。
指宿・長崎鼻
 指宿温泉で有名なのは何といっても砂蒸し風呂である本当の天然の砂蒸し風呂は海岸にある のだがホテルから遠いのでホテルに皆同様な設備を作ってサービスしている、特別料金を払って体験 してみた、何も着けずに浴衣を着て砂をかけて貰うのだが意外と砂が重く熱いので10分が限界だった 、サウナの様に全身から汗が噴出してくるのをじっと我慢するのも大変な努力だ!  これは夜の食事だがツアーの割には申し分無い品揃えだったお米はこの地方で取れる赤米だった。  翌朝5時に目を覚ましたら快晴だった、カーテンを開けると目の前の海から素敵な日の出が 見えた、南国調の木々の間から昇る朝日は何とも云えない荘厳な景色だった、太陽は見る見る昇って ゆきあたりの景色はどんどん明るく変化してゆき海の色は銀色から青へと変って行った。  バイキングの朝食を済まして私達は南端となる長崎鼻に向かった、ここから見る薩摩富士(開聞岳) 854mは鹿児島湾上に見事に勇姿を現していた。

霧島屋久国立公園長崎鼻
 
ーーーーーその2に続くーーーーー

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